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7 years ago - 2009.04.22

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トイレから世界を変える!これが「日本トイレ研究会」です

Creative Commons. Some Rights Reserved. Photo by jurvetson

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世の中にはいろいろな研究会があるけれど、これを専門に研究している方々がいるのをご存知?

日本トイレ研究所は、地球上すべての人が安心して、健康的な生活を送るために必要なトイレ環境のあり方について提案し、実現に向けて活動する組織として設立します。

トイレから社会問題にアプローチする組織、それが、2008年7月に発足した「日本トイレ研究会」だ。生きている限り、人間は必ずトイレを必要としている。1日5回トイレに行くとすると、1年では(365×5=)1,825回!こんなにもトイレにお世話になりっぱなしで生きているのだ。

そんなトイレだからこそ、その人の生活環境を表すといってもいいだろう。世界のトイレ環境には様々な事情があり、日本トイレ研究所のホームページによると、衛生的なトイレを利用できない人はなんと26億人もいるという。トイレの未整備や不衛生な生活習慣から、下痢で命を奪われる子どもたちも後を絶たないのが現状だ。また、トイレ環境が整っている日本においても、節水や排水などの環境や、高齢者や障害者のための設備など、トイレに関する課題は多い。

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「日本トイレ研究所」のホームページ

そんな背景から、日本トイレ研究所は設立された。前身の日本トイレ協会(1985年設立)では、トイレシンポジウムや研究会、調査研究をはじめ、省庁や地方公共団体と協同で環境、教育、途上国支援などの海外プロジェクトにも取り組んできた。それらを継承すると共に、日本トイレ研究所では、

トイレからの社会改革・国際貢献に向け、活動・事業を充実することに励みたい

と掲げて活動している。

彼らの活動のひとつが、出前授業「うんち教室」!

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「いいうんち研究所」ホームページ

2007年、前身の日本トイレ協会が王子ネピアと協同で、うんちをとおして、健康や環境について学ぶ出前授業を、首都圏の小学校5校でスタート。トイレとうんちの大切さを伝える基本講座から、“うんちえんぴつ”作り、“うんち日記”の記入など、実習を交えながらの授業展開で、楽しみながら学ぶ環境を提供している。

“うんち教室”の様子がわかる特集ページ「いいうんち研究所」の「うんち教室レポート」には、うんちの大切さを学んだ子供達の素直な反応が記録されている。

いつもだったら、こっそりトイレに行くのに、堂々とうんちをできるようになった。

うんちは汚いものではなく、体にとって重要なものだとわかった。

など、お母さんたちの喜びの声が続々と届いている。子供にとっては“汚い”“臭い”の象徴でしかなかったうんちの概念が、“大切なもの”という認識に変わっていったようだ。

この授業は、東ティモールでも実施。400人の生徒で1つのトイレを使うという環境の子ども達に、トイレ環境やうんちの大切さを伝え、大好評だったようだ。その様子は「うんち教室レポート“東ティモール編”」で詳しく紹介されている。子ども達のいきいきとした笑顔をぜひご覧あれ!

その他にも、日本トイレ研究会が開設している特別サイト「災害トイレ情報ネットワーク」や「途上国トイレ支援ネットワーク」も必見。

災害トイレ情報ネットワーク」では、地方自治体などの災害時におけるトイレ対策を推進するため、地震に強いトイレ設備やトイレ対策事例などを平常時から共有すべく、情報を提供。一方、「途上国トイレ支援ネットワーク」では、これまでの活動の中で収集した各途上国のトイレ事情に関する情報や支援事例を提供し、支援を行う団体のための貴重な情報源となっている。

そして、最もおちゃめな活動がこちら、“トイレに、愛を。”

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“トイレに、愛を。”キャンペーンページ

トイレットペーパーや水を大切に使うことや、次の人のことを考えてキレイに使うことなど、一見当たり前のことを呼びかけているキャンペーンだが、その展開がとってもユニーク。

トイレットペーパーを大切に使ってほしいという想いを込めた「トイレの詩」を全国の施設や店舗のトイレの個室内に掲出(3月18日終了)するというものだが、ストレートに“トイレットペーパーを大切に”といわれるより、こんなウィットに富んだ詩のほうがぐっとくるかも?

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トイレの詩のひとつ

ちなみに全9通りの詩は、全て壁紙としてダウンロードできるので、設定してみるのもオススメ。一見、トイレの詩とはわからないものもあるので、ちょっとおしゃれな意識改革ツールとして、あなたの壁紙にいかが?おしゃれなブログパーツもコチラからダウンロードできる。

日本トイレ研究会」の活動は、普段、何も意識せずにトイレに行っている私たちに、その大切な役割を再認識させてくれる。

自分の体のこと、世界のこと、環境のこと。トイレから見えてくる情報は果てしなく多いのだ。

あなたが今度トイレに行ったとき、この記事を少しだけ思い出してほしい。トイレから世界を変えることだって、できるのかもしれない。

まだまだ見所盛りだくさん!日本トイレ研究所のホームページへGO!

国際トイレ組織「World Toilet Organization (WTO)」も活動中!

writer ライターリスト

池田 美砂子

池田 美砂子

greenz シニアエディター/シニアライター 神奈川県茅ヶ崎市在住、ひとりの娘のお母さん。 電機メーカーSE、気象コンテンツプロデュースなどを経て、2008年にグリーンズと出会いました。以来、人の話をありのままに聞くインタビューをライフワークとしています。 ビジョンは、「ありのまま、そのままの自分を肯定できる人を増やす」こと。多様な個があふれ、互いにそれを認め合い、一人ひとりが、大切にしたいものを大切にできる社会を実現するための土台となる“心の持続可能性”をテーマに、暮らしの中で、編集・執筆を通して、日々マイ・プロジェクトを実践中。一人ひとりの心が持続可能であることが、持続可能な社会をつくると信じています。 Facebook: http://www.facebook.com/ikedamisako

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