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一冊の本からはじまる運動、じてんしゃ図書館があなたの人生を変える!(かも)

じてんしゃ図書館館長の土居さん

じてんしゃ図書館館長の土居さん

一冊の本に心を動かされ、その後の人生がすっかり変わってしまう。それに近い経験をした人は多いかもしれないが、本当に人生がすっかり変わってしまったという人はあまりいないのではないだろうか。でも、土居さんの人生は「百年の愚行」という本に出会って本当にすっかり変わってしまった。彼はその本が掲げる理念のために生きようと思い、じてんしゃ図書館の館長になったのだ。果たしてじてんしゃ図書館とは……。

土居さんが「百年の愚行」に出会ったのは2004年、その「百年の愚行」を土居さんの表現を借りて説明すると次のようになる。

環境破壊や戦争など、人類が20世紀に行なった数々の「愚行」を100枚の写真とエッセイでつづった本です。

土居さんはこの本をみんなに読んでもらいたくて近くの図書館にリクエストをし、2005年には全国の図書館に本を置いてもらうために自転車で図書館めぐりの旅に出ることにした。そしてただそれだけで終わることはなく、その中で自分自身が図書館になることを思いつく。「百年の愚行」を含めた環境関連の本を自転車で運び、道々人々に貸してゆく、そんな旅を始めてしまったのだ。

2005年に北海道を出発したこの「じてんしゃ図書館」の本は無料で誰でも借りることができ、本は返却不要。その代わりに読み終わったら他の人にまわして欲しいというのが土居さんの願いなのだ。それによってより多くの人が本に触れる機会が出来るわけだ。

この活動はゆっくりではあるが着実に実を結び、いろいろなメディアにも登場。最近では3月17日に「おはようとくしま」に取り上げられた。そして、土居さんの活動に感銘を受けた伊藤さんがドキュメンタリー映画の制作を開始、2009年2月についにDVDが発売された。

伊藤さんは現在さらに第2作を撮影中で、土居さんは5月頃には鳥取からヨットで沖縄に向かうという。 DVDの売上がそのまま第2作の製作資金になるということなので、応援したい!と思ったらDVDを見てみよう。