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今年もやります! 3月28日夜8時半、電気を消して地球を想う、それが「アースアワー」。

Creative Commons. Some Rights Reserved. Photo by Earth Hour Global

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夜の地球を宇宙から見ると、まばゆいばかりの光の海。そんな映像をあなたも観たことがあるだろう。大都会の夜景はきれいだけれど、そのために使われている電力と、そのために排出されるCO2は大変な量になる。それらの照明が地球を危機へと追いやっているという事実を意識化するため、1時間だけ電気を消して地球を想う、そんな「アースアワー」が世界中で行われる。ぜひあなたも参加して「地球に投票」してみませんか?

この「アースアワー」を主催するのはWWF(世界自然保護基金)、2007年にシドニーではじまった活動は、今年で3回目を迎える。第1回はシドニーだけでわずか220万人の参加だったが、2回目の昨年は世界中で5000万人が参加、今年は10億人の参加を見込んでいる。その内容はいたってシンプル、3月28日の午後8時30分から9時30分までの1時間、電気を消して過ごすだけだ。個人は家の電気を、会社や組織はオフィスや広告の電気を消すだけだ。そしてキャンドルなどの灯りに照らされて地球を想う。

「アースアワー」を紹介する動画はこちら!

この1時間が地球温暖化に及ぼす影響は小さい、しかしWWFが「地球に投票しよう(VOTE EARTH)」というキャンペーンを張り、1時間消灯することは「地球温暖化」ではなく「地球」を支持することの表明だと訴えることでこの運動を世界が共通して危機を認識することにつなげようと試みている。

このキャンペーンはローカルタイムで行われる。同じタイムゾーンにある国々が同時に消灯し、それがリレーのように地球を一周することになるわけだ。宇宙から見たなら、明るい夜の地球で暗い帯が1時間ごとに移動していくように見えるのではないか。そんな風に想像するとなんだか楽しくなってくる。そして街が暗くなれば星もよく見えるようになるだろうし、そうすれば宇宙に思いを馳せることも出来るようになる。

世界では急速な広まりを見せ、昨年トップページの背景画面を真っ黒にしたgoogleは今年も何かやろうと考えているらしい。広がりは先進国にとどまらず、タイのバンコク、ベトナムのホーチミンなども参加を表明しているのだが、日本ではあまり認知度が高くなく、参加する企業も少ない…

数少ない参加企業や団体を挙げると、杉並区は区施設での消灯を計画し、区民の参加も呼びかけている。恵比寿のウェスティンホテルでは館内各施設の照明を落とすとともに、館内のフレンチレストランでキャンドルディナーを実施する予定だという。

こうなったら、一人一人が個人で活動の輪を広げて自治体や企業を動かすしかない!日本でもみんなで参加して、宇宙にいる若田さんに暗い日本を見せてあげようじゃないか!