サステナブルコミュニティ

フェアトレードコーヒー焙煎人の小澤陽祐さんが働く、松戸を訪ねてみた

山本 ペロ 2009/02/11



スロー本社の壁は赤くて、モダン。この部屋で焙煎を行っています

フェアトレードのコーヒー豆を、自ら焙煎して販売しているスローさん。今回は、その焙煎人の小澤さんを訪ねて、千葉県は松戸にある本社に行ってきました。

たどりついたのは、たくさんの店が並ぶ問屋街。

しかし、シャッターが閉まった場所が多く、しんとしています。

電車で都内から、松戸に向かうにつれて、だんだんプラットホームの幅や、窓から見える家の大きさが大きくなり、街並みもゆったりしてきたような気がしていましたが、この問屋街も、とても道幅が広く、昔の看板も残ったままで懐かしい感じです。

greenz/グリーンズ スロー

ここがスロー社です。こんにちわー。

とてもステキなコーヒーの香りがします。昨日、焙煎を終えたばかりだそう。

greenz/グリーンズ
道具も赤い壁に映えて、風情があります

greenz/グリーンズ コーヒーの生豆
オーガニックコーヒーの生豆。これから焙煎される豆たちです

小澤さんがいらっしゃり、2Fへあがってお話を伺いました。
まずは、コーヒーを1杯。コーヒーって、とってもいれるのに手間がかかるから、気持ちが入りますよね。こういう風にしっかりコーヒーを入れる、ってことがスローなのかな。

greenz/グリーンズ コーヒーをいれる小澤さん
お湯をそそぐと、あわあわーと泡がもりあがり、ゆっくりとコーヒーになって下に落ちていきます

greenz/グリーンズ カルロスさんのコーヒー
ありがとうございます。いただきます

頂いたのはカルロスさんのコーヒー。ブラジルで周りをまきこんで有機農法に切り替えたカルロスさんの素晴らしさに打たれ、そしてもちろんその豆のよさにも打たれ、仕入れるようになったのだそう。うーん、しっかり苦くておいしい!

greenz/グリーンズ 小澤陽祐さん
小澤陽祐さん

「やっぱりコーヒーはおいしくなくちゃ」

と小澤さん。フェアトレード、というところだけに価値があるようなコーヒーでは、結局売れないし、フェアトレードという考え方も、世に広まらない、とおっしゃっていました。そんな小澤さんの棚から見つけたのが、プラスチックの箱。

greenz/グリーンズ

「これ、ぼくの宝物なんです」と、見せて頂いたのは、焙煎する前に、手ずから丁寧に選別したコーヒー豆以外のもの。それは、コーヒー産地から届いた、小さなお手紙のようでもあります。焙煎人の小澤さんならではの宝物です。

greenz/グリーンズ 4種

その後、スロー社のある問屋街のすぐ隣に立つ、市場に連れて行って頂きました。すれちがう人々と丁寧に挨拶をしていく小澤さん。果物・野菜からお魚まで揃う市場を抜けて、たどり着いたのは「みどりの都」という直売所。

greenz/グリーンズ みどりの都

松戸市無農薬栽培研究会というところがあって、とっても頑張っているんですよ…」と、小澤さん。中には、無農薬の野菜だけでなく、ちょっと珍しい種類の野菜もたくさん。そのほか、カレー粉や砂糖などの、身体にやさしい調味料や、ひょうたん(!)なんかも売っていたりして、うっかりたくさん買い物をしました。もちろん、スローコーヒーのブースも。あっ、チョコレートも置いてありますね。

greenz/グリーンズ スロー

「そうそう。バレンタインデーにはチョコレートって決まっているけれども、ホワイトデーになったとき、男性からは何をあげたらいいか、ちょっとわからないですよね。だからそれよりは、ちょっとおいしいケーキと、心をこめてコーヒーを入れてあげる時間があればいいんじゃないか、って思うんです。普段、厨房に入らない男子も、それをきっかけに入りやすくなって、いずれは料理も手伝えるようになったりできますしね。」

greenz/グリーンズ 小澤さん
スローの棚をチェックする小澤さん。この後、ゴボウを買ってらっしゃいました

なるほどー。先ほどのフェアトレードのお話と一緒に、green drinks Tokyoでお話して頂きませんか?

「そうですね。そうしたら、実際にコーヒーを飲んで頂きつつ、バレンタインデーも近いので、お砂糖やミルクの代わりにコーヒーと相性のよい、フェアトレードなチョコレートをセットで食べて頂きましょう。」

わかりました! ありがとうございます~。

というわけで、2月12日(木)のgreen drinks Tokyoは「Coffee×LOVE」をテーマに、小澤さんをお迎えして、お話を伺います。
おいしいコーヒーの入れ方講座と、小澤さんが選んだコーヒー&チョコマッチング試飲会も開催。みなさま、ぜひお越しくださいませ。

ところで、スロー社を訪ねて感じたのが、その「下町」な感じ。スロー社のある問屋街と、市場、そしてその隣にある食堂(酵素玄米の定食屋さんがあった!!)が、昔の下町のようで、とてもあったかみを感じました。そんな周囲と調和しながら日々コーヒーを焙煎している小澤さん。これはおいしいコーヒーができないわけはありません。

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ライター紹介
山本 ペロ

山本ペロ(Pero YAMAMOTO)。エディター&ライター/小さな集まり屋。編集プロダクションやIT出版社で経験を積んだ後、フリーとして活動しながら、複数の環境団体のボランティアを経験。そこから来る「違和感」から、エコについて人とは違う切り口を模索しているうちに、立ち上げ直後のgreenzに出会う。 2007年は日本のエコビレッジ的な場所をめぐり、援農も経験してとっても楽しかった! 現在は、原宿の期間限定スペース、lounge greenzの運営も行っている。オモロイベントやってます。

今伝えたいのは、人の本当の生命力を呼び起こすこと、「つくる人」を応援すること。そのふたつが叶えられれば、自然と持続可能な世界は広がると確信し、日々イベントに編集に飛び回ります。写真は、またぎに連れられた山で撮影。