グリーンビジネス

おしゃべりも騒音も、エネルギー源になる日がもうすぐ到来!?

熊谷 桃子 2009/01/05



Creative Commons. Some Rights Reserved. Photo by Flotografie

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充電器につなげなくても、通話するだけで充電できちゃう携帯電話がお目見え!という日もそう遠くはないな……と思わせてくれるような研究結果が、物性・材料物理学専門誌 Physical Review B で発表された。研究を発表したのは、Tahir Cagin博士率いるテキサス A&M大学の研究者たち。

それにしても、声を電気に変えてしまうなんて、どんな技術だろう?

実はその基本的なしくみは、わがgreenzで紹介してきたダンスフロア発電ダンスチャージャー駅前発電などのグリーンな人力(?)発電とおなじ。

それは、水晶やセラミックの圧電効果。ライターやガスコンロの点火、ソナー、マイク、スピーカーなどに応用されてきた現象だ。

こう書いてしまうと、なじみ深い技術になぜ注目?と思われてしまうかもしれない。それでは、今回の研究について、少し説明してみよう。

研究のハイライトは、圧電体の超小型化によるエネルギー交換効率の改善だ。なんでも、圧電体の厚さを約20ナノメートル(ヒトの髪の毛の約5千分の1の厚さ!)まで薄くすると、エネルギー交換率が従来の100%増しになるとのこと。実現すれば、携帯電話を充電するにはパワー不足だった「声」も、頼りになる電源になる、といいうわけ。

世の中は音であふれている。声で携帯電話を充電する技術が確立してしまえば、高速道路や繁華街や空港やコンサートホールや工事現場などでの発電も夢じゃない!と素人的発想で期待を寄せてしまう。

そういえば学生のころ、「エネルギー保存の法則」というのを習った。エネルギーは、その形を変えることはあっても消滅はしない、という法則だ。ということは、圧電体を通り抜けた音は、ボリュームが減るんだろうか?もしそうなら、音で発電するこの技術、温暖化対策としてはもちろん、騒音対策としても有効!?

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ライター紹介
熊谷 桃子

熊谷桃子(Momoko KUMAGAI)。子供の頃の夢は獣医になること。その夢の実現を目指して15歳でオーストラリアに単身留学。大学入学後、自分は理系ではない、と悟る。同時に、環境・社会問題に興味があることに気づき、環境生態学を学ぶ。卒業後帰国し、国連大学インターン、国際協力NPO職員、環境・CSR経営コンサルタントなどを経験。2006年末、チェコ共和国の世界遺産都市チェスキー・クルムロフを訪れ、その美しい街に恋に落ちる。帰国直後に見つけたチェコ共和国大使館の奨学金に応募・合格し、2007年10月よりチェコ共和国カレル大学に留学。チェスキー・クルムロフにおけるコミュニティ発展および欧米におけるコミュニティ・スクール活動について学ぶ。現在に至る。帰国後は、『地域』を『コミュニティ』に変える組織の設立を目指す。人生の目的は、自分の強みを活かして社会に貢献すること。