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あなたの住む町、どれだけ歩ける? アメリカの「歩ける度」測定サイト

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ガソリン価格の高騰で私の住む北カリフォルニアではガソリン価格が1米ガロン(約3.8リットル)当たり平均4ドル(約440円)。今まで車で通勤通学していた人たちも公共の交通機関を使うようになり、それに対応して電車の本数も増えている。

それでも歩ける範囲内ですべての用事を済ませることができるニューヨーク市などの都市部をのぞいて、生活には車がないと不便だ。その対策として燃費の良い車に乗り換える人もいれば、最近増えているカーシェアサービスなどを利用する人も増えている。でも普段の用事を歩ける範囲内で済ませることができたらやっぱり良いと思う。

今回は自分の近所がどれくらい車なしで生活できるかを測定することができるアメリカのサイト「Walk Score(ワーク・スコア)」をご紹介。


住所を入力すると近くのスーパー、レストラン、公園や映画館の位置情報と距離がスコアとともに表示される。スコアは100点満点で、100点に近いほど入力した住所から歩ける範囲内に多くのサービスが提供されている。

90–100点:用事が歩ける範囲内で済み、車がなくても生活できる
70–89点:車がなくても何とか生活できる
50–69点:歩ける範囲にいくつかお店や公共施設があるが車や他の交通機関がないと不便
25–49点:歩ける範囲にほとんどお店がなく、車や公共交通機関の利用が不可欠
0–24点:車がないと生活できない

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このサイトによると、2508地域を調べた結果、アメリカ国内で「最も歩ける町」の第1位に輝いたのはサンフランシスコ市で、2位ニューヨーク、3位ボストンと続く。 次に引越しする際に参考にしたいと思う。

ただ難点は坂道や治安が考慮されていないという点。その状況を改善するため、最近はグーグルのストリートビュー機能が取り入れられ、道路沿いに街路樹があるかどうか、坂道かどうかなど周囲の様子を同時に確認できるようになった。ストリートビューは今のところ都市部にしか対応していないが、今後さらに便利になっていくことが予想できる。

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歩くメリットは色々ある。ワシントン州で行われたある調査によると、歩きやすい町の住人はそうでない町の住人に比べて、平均で約3キロやせていることがわかった。また、歩きやすい町では車を運転する人も少ない上、交通事故の発生件数も少ない。その他、遠方の大型スーパーに流出していた顧客が地元の小さな商店に戻ってくる可能性もあるため、地域の活性化にもつながるかもしれない。地域の人びととの新しいつながりができることも考えられる。最近歩く機会が減っていたので、これを機に普段の生活の中で歩くことを心がけたい。