優勝賞金1000万ドル!「X PRIZE」が仕掛ける省燃費カーコンテスト

X PRIZE Foundation

X PRIZE Foundation

X PRIZE Foundationというアメリカにある団体をご存知だろうか。斬新なアイデアのソリューションを支援する財団で、過去にはgoogleとタッグを組み、民間による宇宙飛行などのコンテストを開催している。そのコンテストはいずれも優勝賞金1000万ドル(およそ10億円!)とされているのが特徴で、その金額もあって話題を集めている。

そして、X PRIZE Foundationが開催する最新コンテストのテーマは「省燃費カー」。すでに発表されている概要によるとコンテストはMainstreamとAlternativeの2クラスに分けられ、Mainstreamクラスは4人以上が乗れる四輪以上のクルマで航続距離は200マイル(約322km)、Alternativeクラスは2人以上が乗れるニ輪以上のクルマで航続距離は100マイル(約161km)というもの。つまり燃費スペシャルの小さなクルマではなく、きちんと実用できるクルマでなければいけないということ。

目標燃費は1ガロンの燃料で100マイルを走りきるというもの。1ガロンは約3.78リットル、1マイルは1.6キロなので、日本での燃費表示でいえば「42.5km/L」で走らなければいけない。省燃費で有名なトヨタ・プリウスのカタログに記載されている燃費が35.3km/L(10・15モード)ですから、その2割増しが目標値というわけ。

その程度であれば燃費スペシャルなクルマを作ってしまえば可能なのでは? と思うのは早計だ。なにしろコンテストの規則ではエアコンなどの快適装備やシートベルトなどの安全装備が必須となっているし、ワイパーなどの装備も外してはいけないとしているのだ。また世界一きびしい排気ガス規制を生み出しているCARB(California Air Resources Board=カリフォルニア大気資源局)が協力すると、燃費重視で排気ガス処理を無視したクルマも参加不可能となる。

気になるコンテストの本戦は2009年から2010年にかけて開催予定。すでに100近いチームがそれに向けて開発中ということ。どのチームも極秘に開発を進めているので、どんなクルマが参加するのかは不明。とはいえ、エントリーするには量産計画の提出という条件もあるので、一台こっきりの特別なクルマでは参加できない。逆にいうと、このコンテストが終了して数年が経てば、優勝車と同じクルマが市販される可能性大ということなのだから注目して間違いなさそうだ。