【カンヌ広告祭2008から(3)】驚きとユーモアでエコを伝える

屋外広告の部門「アウトドア・ライオン」では
シリーズの広告がいくつか受賞していました。
いずれもブロンズです。

NATIONAL GEOGRAPHICの「TUNAMI」は、
インドネシアの津波の被害者と
思しき人の目の部分がくり抜かれて
青い目になっています。

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また、「SOLDIER」は、
イラク米軍の兵隊と思しき人の目が
くりぬかれて黒い目になっています。

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コピーは「YOU THERE.」。
人種や国を超えて、現地で起きていることを
自分のことのように見て、考えよう、
というようなメッセージでしょうか。

目というのは顔の中でも強い意味を持つので、
その部分を加工したことでビジュアル的に
インパクトのある広告になっていますね。

マクドナルドのリサイクルについての広告は
ユーモアがあります。

REAL GOOD
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TRY THIS
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●NOT MY HAMBUGER
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年間6200トンもの紙をリサイクルしている、
ということを表現するために、
広告の表現自体も古いものを
再利用しているんですね。

リサイクルのことを伝える広告は
これまでにもたくさんありましが、
こういう切り口はなかったですね。

グリーンピースの「Reincarnation」も
チャーミングです。

●REINCARNATION – PAPER
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REINCARNATION-METAL
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REINCARNATION-PLASTIC
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紙、金属、プラスチック、それぞれを使って
キリスト教の宗教画のように仕上げて
「私たちは復活を信じています」
というメッセージを伝えています。

細部の作り込みがすばらしいので、
じっと見てるとゴミも貴重な資源として
神々しく見えてきますね。

Flooded Home」も強烈な広告です。

ビジネス街のど真ん中にある池に
半分沈んだ建物を建てて、
多くのビジネスマンに気候変動による
洪水の被害についてリアルに伝え、
寄付を募るという作戦です。

驚きやユーモアは、
広告に対して多くの人が抱きがちな
警戒心を下げる効果があるんですね。

環境などの社会的なテーマは
「耳の痛い話」なので、
なおさら伝え方に工夫する必要が
あるのかも知れません