秋時間&妊娠しました

秋時間&妊娠しました

11月のカラッと乾いた感じの一日が好きです。

京都の嵐山を歩いて出会ったチビのケヤキの黄色。
あまりに綺麗な配色に、つい塀を乗り越えて採集した松尾近所のカキは虹色。
お寺のわき道でみつけたサクラたちの紅色……。
1枚1枚の葉っぱがさまざまなお化粧をはじめた。
そして、その姿はとても美しく、感動いっぱいプレゼントしてくれる。

『イチョウはすごいっ!』
秋の風の強い日に散歩していたら、イチョウの葉っぱと出会った。
ふと、イチョウの葉一枚のなかに存在する葉脈をたどってみた。
どっちの道にいこうかな?
葉脈の分かれ道にさしかかると迷ってしまう。
悩みながら全部の葉脈をたどり終えたとき、
どの脈もすべて葉の際まできていることを発見した。

reporteditleft_1456

むむっ、すごい。

今度は逆からチャレンジしてみた。
やっぱり!
逆の縁からたどっていくと枝分かれした葉脈は最終的には一本の葉脈に集約されていることに気づく。
一見バラバラにみえるのに、実は同じものに向かっていたとは……
公園に座りながら、静かに感動していた。

このイチョウ、1億5千年前から地球に存在していたという。
人類のすべての歩みをみてきた木なんだなぁ…。
この独特な葉脈も、すべての歴史をみてきた記録。
そして私たちの進むべき道が、葉脈の一本一本にメッセージとして刻まれている。

つい先日、自分が妊娠中であることを知った。静かな感動とともに、なんとも言えない思いがこみあげてきた。自分の中に新しい生命が宿っているという事実。
病院の帰り道、ふと見上げるとたわわに果実を実らせた一本のユズの木が目に入った。
一年間パワーをためて自分の分身ができあがったこの木は今、きっと静かな喜びに満ちているのだろうなぁ…… そう考えると、果実や種子がなる実りの秋は、歓喜に満ちた季節ともいえる。一年のうちで生命が最も喜びに満ちたときなんじゃないかなぁ?

よーし、もう少しお散歩して、葉っぱがたわわになる木を発見して一緒に喜んじゃおう。

aya