薪に火を入れる

薪に火を入れる

本日、午前6時の事務所の気温は摂氏16度。その後、雨。西からの低気圧の影響で空は重たくなるが、南西からの風であっという間に秋晴れとなっていく。

夏があって秋らしくなったかと思うと、冬の足音がバタバタと聞こえてくる。そろそろアラジンのブルーフレームの温もりが恋しくなる季節。

アラジンが稼動するころになると、僕の最高の娯楽は焚き火。海岸で拾ってきた流木、公園の剪定で伐採したケヤキの枝。どちらも、誰の目にもとまらず、朽ちるか、焼却される運命にある。

太陽と水と二酸化炭素。そして窒素とリン酸、カリウムで成長した樹木が、最後に酸素を使って昇華する赤い炎。その瞬間に立ち会える幸福感はたとえようもない。

僕にとっての焚き火は、暖が取れ、調理ができ、闇をより豊かな時間にしてくれる貴重な行為。でもそれだけではない。

友人と一緒に、あっという間に燃え尽きる薪を見つめ焚き火を囲めば、炎の前では誰もが不思議と素直になる。そして、気がつくと自分の生き方や地球について語っている。

地球の資源がみんなのものであるならば、公平に分かち合う方法がある。この時間、この場所で同時に生きているあらゆる人々、そして未来の人々は…。口幅ったい言い方だが仲間との共通のキーワードは“連帯”。

焚き火の前に座ると、人の価値は効率や生産性で測ることはできなくなる。美意識、調和、平等。そう、焚き火はカジュアルにエコロジーを学ぶ最高の遊びなのかもしれない。