「美味しい!」の素

「美味しい!」の素

東北沢にあるマクロビオティックリマクッキングスクールではゲスト講師として師範のクラスを受け持たせていただいている。

クラスはふたつあり、ひとつは3、40人、もうひとつは20数名。講義と料理のクラスである。なるべく講義に力を入れたいので、お料理はタイトルの“メニュープランニング”が学べる旬の素材を使った簡単なもの。

私の料理は、簡単、安全、おいしく、がモットーであり、手の込んだものはあえてやらない。というより、毎日の家庭料理に時間をかけるほど人生は長くない、と思っている。特に人生も後半に入ってくるとこの思いは年々強くなってきた。これは手抜きとはちょっとニュアンスが違う。ひと手間かけるべきところとかけなくても良いところの見極めが肝心、といったところだろうか。


洗い物なども洗剤を使わず、なるべく少なく済ませたいからできるだけひとつの鍋を使いまわす。エコロジー的にもゴミは最小限。野菜の皮も根も細かく刻んで使ってしまう。茹でたり、煮たりする水も大量に使わない。例えばパスタを茹でるにもそんなに大量の水は使わない。

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素材を活かし無駄なく使い切るのもおいしい料理の素

例えば、パスタが浸るよりちょっと多めの水を沸騰させ、塩少々を加えてパスタを入れてひと煮たちさせたらすぐ火を止めふたをしてそのままにしておく。そうすると熱が逃げず、茹でるよりよっぽど早くパスタが柔らかくなる。

その茹で汁は、捨てないでスープ用にとっておくと、パスタの旨みも残っているから尚よろしい。それに玉ねぎ、人参、キャベツ、ニンニクひとかけ、トマトの残り、など半端な野菜を次々ちぎって入れて弱火で煮込む。玄米が残っていたらそれも入れる。好みでオリーブオイルはあとから少しかけると最初から野菜を炒めてしまうのとまた一味違うおいしい料理が出来上がる。

教室で心がけることはそのグループ全員で味をみて決めてもらうこと。みんなでワイワイがやがや楽しく作ったものはそれだけで楽しい波動が料理に伝わっておいしくなるんだから不思議なものだ。