世界のワークキャンプから(6)

ネパール編
今回は、地域住民とともに山火事予防のための作業で2週間ネパールに滞在した磯川貴人さんのレポートをご紹介しよう。

2005年の9月1日から2週間、農村開発に取り組むネパールのNGO、NIFC(New International Friendship Club Nepal)が主催する国際ワークキャンプに参加してきた。場所はネパールの首都カトマンズから30km、標高1,800mで周りを緑の山々が囲む村、Banepa。ここで地域の森林局や地域の住民と協力して、山火事を予防するために、間伐や山道の拡張をしていた。宿泊はネパール人の家庭にホームステイさせてもらった。

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なにから書いたらよいのか迷うほど、たくさんの出来事を経験し、自分の肌で感じ、たくさんの思い出があふれている。本当に楽しかった。色々考えさせられることもあったけど、それを含めてすごく貴重な体験だった。何よりも人の暖かさを感じた。今回は、作業している合間に遊んだ子どもたちのことを書こうと思う。

ワークキャンプ中、子どもたちとは本当によく遊んだ。ホームステイ先の子どもたちとは、暇さえあれば、家の前でバトミントンをしたり、腕相撲や指相撲、お互いの国の歌を教え合ったりした。ミス・ネパールコンテストをみなで真剣に見たのも印象的だった。

村の子どもたちとは、晴れた日の午後に遊んだ。ルールを説明してくれて、手を引っ張って「こっちだよ」と怒られたこともあった。しかしそれはルールを知らなくても、自分を必要としてくれたあかし。本当にすごく嬉しかったし、楽しかった。

一回会っただけでみな、自分の名前を覚えてくれて、「タカ、タカ」とたくさん呼んでくれた。ホームステイ先の子どもたちだけでなく、村の子どもたちからも、みなに途中から「ダカ、ダカ」と呼ばれるようになった。「ダカ」はネパール語で盗人という意味らしい。すごいバカにされたけど、それのおかげで心の距離が縮まったからまぁいいや。少し日本語を知っている子どもからは「バカ!! バカ!!」ともいわれた。それにはちょっとへこんだ。

国際ワークキャンプ後、1週間ネパールを旅していたが、帰国する前にどうしても、「もういちど2週間ホームステイした、あの家に戻りたい!」という強い気持ちを抑えきれず、とうとう行ってしまった。突然だったので、家族はビックリしていたが、温かく迎えてくれた。あのときの、子どもたちの驚きながらも喜んだ顔を、僕は忘れることはないだろう。