マチの緑

マチの緑

自分の事務所が東京の国立(くにたち)というマチにあります。都心に比べると西のほうに位置し、だいぶ郊外ではあるのですが、駅前をはじめとしてご多分にもれず土地のほとんどが鉄筋コンクリートのビル、マンションなどや数多くの住宅とアスファルトの道路で埋まっています。

それでも、大学があり、その周辺やその前の大学通りには比較的緑が多く植えられています。また個人のお宅も比較的敷地が大きいため、庭にはそれなりの緑があります。でも緑の面的な広がりはなかなか望めません。

現代の都市問題の一つであるヒートアイランド現象はコンクリートとアスファルトでできたマチが熱を蓄えてしまうことで起こります。マチを冷やすのは緑です。小さな緑でもよい、もっともっとそれがつながっていくようなそんな仕組みができたらと思います。

そんなことを常日頃考えながらいるのですが、ふと事務所の入り口から外をみたら、目の前のお宅の塀に小さな緑があり、それが美しい花を付けているではありませんか。
春頃、コンクリートの塀の足下に小さな芽が出ているのを見つけていたのですが、夏になるに従ってみるみる大きくなっていたのでした。

調べてみるとハイビスカス科の「芙蓉」でした。どこからか種が飛んできたのか、そのお宅の塀の内側に生えているのか。いずれにしてもほんの小さな土地をみつけ、芙蓉はけなげに咲いているのでした。
植物は強い。どんな小さな土でもそこに芽をだし、根を張り、花を咲かせる。それを我々は雑草だと言って刈ってしまう。
刈るのではなくむしろもっと、そんな緑をつなげていくことができたら。
ちょっとマチを冷やすことにならないだろうか?か? と考えたりします。

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隣の塀の芙蓉